昨日7月13日、衝撃的なニュースが日本中を騒がせた。
NHKテレビがニュースで流した、天皇陛下が天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示されていることが分かったというもの。
まず最初に思ったのは、「お歳だからな」
その後に、もしかして、陛下が「守るべき大切なもの」としている”平和憲法”にも関係しているのではないかとも感じた。
[Public domain image]
昨日のNHKテレビのニュースを見ていない方は、こちらで見られます。
天皇陛下は、「憲法に定められた象徴としての務めを十分に果たせる者が天皇の位にあるべきだ」というお考えだという。
しかし、なぜ今、この報道なのか?
宮内庁が否定し、安倍首相がノーコメントを貫くこのニュース。
NHKの大スクープだ。
参議院選挙で保守が圧勝し、憲法改正に近づきつつ有るいま、なぜこの話題が?
自民党は、さぞや苦々しく思っていることだろう。
なぜなら、それは安倍首相らが目論んでいる憲法改正に「待った」をかけるものになるかもしれないから。
NYタイムズが紹介
週刊現代は、この件についてのニューヨーク・タイムズの記事を紹介している。
この記事では、こうある。
そして、週刊現代の記事では、こう締めくくる。
「生前退位」は皇室典範の改正が必要で、少なくとも1~2年かかるとみられる。参院選でで勝った安倍政権は改憲に前のめりになりつつあるが、皇室典範の改正が優先されれば、改憲論議は後回しになる可能性がある。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/185669www.nikkan-gendai.com
「平和憲法」を守りぬくための生前退位なのか???
今上天皇陛下のお心には、徹底した平和への想いがある。
もしかして、これを守りぬくために考えられたのが、生前退位なのだろうか。
参議院選挙直後というタイミングからして、そう思ってしまうのだ。
果たして真相は?
守るべき大切なもの
平成25年12月18日、天皇誕生日に際しての記者会見の席上、陛下はこのように語られた。
戦後,連合国軍の占領下にあった日本は,平和と民主主義を,守るべき大切なものとして,日本国憲法を作り,様々な改革を行って,今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し,かつ,改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し,深い感謝の気持ちを抱いています。
天皇陛下お誕生日に際し(平成25年) - 宮内庁
「守るべき大切なもの」………
ネット上では様々な憶測が流れている。
私にとっては、改憲へとひた走る安倍政権への最大限の無言の抵抗のように思えてくるのだ。
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