これから紹介するイヌとネコのストーリーは、どれも感動を呼ぶものだ。
TOCANAでネタ出ししたけれど没になったので、ブログで書くことに。
餌をくれた女性の葬儀に参加した野良犬たち。
メキシコのマルガリータ・スワレスさんは、いつも野良犬たちに餌をあげていた。
彼女は健康を害して先月亡くなった。
葬儀場には、いつもはいない犬たちが集まり、スワレスさんの棺の前に座った。
【写真:YouTubeより】
棺が霊柩車で教会へと向かうと、犬たちはついて行き、教会の儀式が終わり葬儀場へ戻るまでついてきた。
実は、この犬たち、スワレスさんが餌をあげていた野良犬だったのだ。
その野良犬たちが、自宅から1300キロ離れた葬儀場をどうやって見つけ出したのかは謎だ。
下記のYouTube動画にスワレスさんと犬たちの写真がある。
Stray dogs in Mexico turn up at the funeral of the ...
主人の墓から離れようとしない犬
2011年1月、ブラジル南東部リオデジャネイロ州のテレゾポリスで、豪雨による洪水や地すべりで、700人以上の死者が出た。
クリスティーナ・マリア・セサリオ・サンタナも犠牲者の一人で、亡くなって埋葬された後で、彼女が飼っていた犬のレアオが、2日間も墓から離れようとしなかった。
【写真:YouTubeより】
下記にYouTube動画がある。
SAD: Leao – The Dog Who Refuses to Leave His ...
飼い主の葬儀が行われた教会の礼拝に毎日参加する犬
2013年1月、イタリア南部の村サンドーナチで、ある女性が12歳のトミーというジャーマンシェパードを飼っていた。
飼い主の女性が亡くなり、トミーは棺を運ぶ葬列についてきた。
【写真:YouTubeより】
葬儀の後、毎日午後の礼拝の鐘が鳴ると、トニーは教会に駆け戻り、礼拝に参加するという。
2ヶ月の間、1日も姿が見えない日はなく、いつも最前列に陣取って静かに座っていた。
【出展】www.afpbb.com
亡くなった主人の墓を見つけ出し住み着いた犬
アルゼンチンのある家で、キャプテンという名のジャーマンシェパードが飼われていた。
2006年に、飼い主のミゲルさんは亡くなってしまった。
葬式が終わった後で、キャプテンの姿が見えないことに家族が気づいた。
その後、妻のヴェロニカさんが主人の墓にお参りに行ったところ、そこにキャプテンがいた。
その墓にはキャプテンを一度も連れて行ったことがないので、不思議に思ったという。
【写真:YouTubeより】
その後、家に連れて帰ったが、すぐにミゲルさんの墓に戻ってきてしまう。
そして、6年たっても墓地で暮らしたという。
墓地の管理人がエサを与えているが、夜になるとミゲルさんの墓のそばに寄り添って寝ている。
下記のYouTube動画に、キャプテンの姿がある(イタリア語)。
Capitán, el perro fiel hasta la tumba - YouTube
【出展】world-fusigi.net
飼い主の墓に1年間通いお供えするネコ
イタリア北部ヴェネト州のモンタニャーナという町に住むトルドというオス猫は、生後3か月の頃、レンゾ・イオゼッリさんという男性に引き取られた。
しかし、レンゾさんは2011年の秋に71歳でこの世を去った。
トルドはお葬式の当日、埋葬のためにお墓まで運ばれるレンゾさんの棺桶について歩いてきた。
翌日、男性の妻がお墓へ行くと、アカシアの小枝が置かれているのを見て、すぐにトルドではないかと思ったという。
飼い主が亡くなり、小枝やコップを墓にお供えするようになったのだ。
考察
そもそも現代の自然科学では「動物には心があるか?」という議論にと どまっていて、人間の死を理解するかどうかなど、まだわかっていない。
冷徹に考えると、犬や猫たちは単に飼い主の匂いがする場所(墓地)で、飼い主が来るのを延々と待ち続けているだけという解釈もあるだろう。
このようなエピソードがキリスト教文化圏で多く見られ、日本では例が少ないのは何故だろうか?
それは、遺体が土葬されるために、匂いが残りやすいせいではないだろうか?
心霊的な解釈では、エサをもらっていたメキシコのスワレスさんの墓を見つけ出した犬たちや、主人の墓で6年間暮らしたキャプテンなどは、主人の霊に墓の場所を教えてもらったのだろうか。
科学的には、なかなか説明がつかない不思議な話だ。
彼らは、単に墓で主人の匂いが名残惜しいという理由だけで、そこに居続けるのか。
それとも、主人が亡くなったことがわかっていて、寂しいから?
動物の心がわかるという米国のアニマル・コミュニケーター、ハイジさんに、このような犬や猫たちと話してもらいたいところだ。
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